放射線科

当科は、CT・MRIおよび核医学検査等の画像診断を担当しています。その内容は、主に次の3つになります。
1. 主治医の先生からオーダーされた画像検査依頼の内容を吟味し、どのような撮影を行えば患者様の病気がよくわかる画像が得られるかを、撮影担当の診療放射線技師と共に検討します。
2. 検査が安全・円滑に行われるよう監督します(撮影自体は診療放射線技師が行います)。
3. 得られた画像を読影し、画像所見報告書を作成して依頼元の先生に報告します。
現在、当院では以下の画像診断装置を保有しています。
Canon Medical Systems社製 80列マルチスライスCT装置 Aquilion Prime SP Siemens社製 3T(テスラ)MRI装置 Verio Siemens社製 フルデジタルガンマカメラ装置 Symbia E これらの装置を用いて、通常の検査に加えて以下の特殊検査を行っています。

■全身MRI検査
拡散強調画像を中心として、頭頂から大腿近位部までの撮影を行います(DWIBS)。乳癌や前立腺癌の転移検索、悪性リンパ腫の病期診断など、広範囲のスクリーニング検査が可能です。

■大腸CT検査
検査食と下剤等で腸管を綺麗にしたのち、肛門より炭酸ガスを送気し大腸を膨らませた状態でCT撮影を行います。3D解析により、仮想内視鏡像・仮想注腸透視像等を作成して癌やポリープを発見します。従来の大腸内視鏡に比べて、前処置・検査とも身体的負担が軽いのが特徴です。

■冠動脈CT検査
造影剤を使用し、心拍に同期したCT撮影を行うことで、冠動脈を画像化します。冠動脈の狭窄を評価することで、狭心症の診断に役立ちます。
当科では、当院各臨床科からの外来・入院患者様の検査に加えて、近隣の医院・病院様からの検査依頼(施設共同利用)も多数いただいております。
検査を希望される方は、当院の各臨床科を受診いただくか、かかりつけの医院・病院を受診され、当院での検査予約につき主治医の先生とご相談ください。

■担当医師 田中 直(タナカ ナオシ)
日本放射線医学会放射線診断専門医
日本IVR学会専門医
日本核医学会PET核医学認定医
検診マンモグラフィ読影認定医