- 医療の進歩に伴い本邦の平均寿命も年々伸びており、未曽有の高齢化時代に突入しています。長生きすればするほど沢山の病気に罹患する機会が増し、一人の高齢者で複数の病気を抱えることになります。また、多くの高齢の方は身体機能の衰えはもちろんのこと、認知機能障害も相まって複雑な病像を呈し重症化のリスクも高くなってきます。こうした様々な問題を抱えた高齢者に対して医療のみでは対応できず、介護、福祉、社会背景も含めた多方面からのアプローチが必要となります。このような状況を踏まえ、主体会病院は地域に根ざした視点から医療、介護、福祉の専門スタッフと連携を取り合ってより良い医療、福祉サービスを提供出来るように努めています。
- 腎臓病の早期発見と進行予防を行います。
- 腎臓は、腰背部に左右一対ずつある握り拳大の臓器です。その役割は、血液中の老廃物や余分な水分を濾過して尿として排泄することです。他にも体液の酸塩基・電解質の調節や赤血球産生、血圧、骨代謝に関わるホルモンを産生するなど、生体にとって重要な役割を果たしています。
- 糖尿病や腎炎、高血圧などの疾病により腎臓が障害を受けて、蛋白尿や血尿といった尿異常の出現や、腎臓の働きが60%未満に低下した状態が3ヶ月以上持続する病態を慢性腎臓病といいます。成人の8人に1人が慢性腎臓病と推計されております。
- 腎臓の働きが15%以下に低下した状態を末期腎不全といい、さらに10%以下になると尿毒症になり生命に影響を及ぼすため、腎代替療法が必要となります。
- 腎代替療法には血液透析、腹膜透析、腎臓移植など3つの療法があります。
- 腎臓病はかなり進行するまでは無症状で経過することが多いので、症状がなくても健康診断で蛋白尿や血尿を指摘された方は、一度受診をしていただけたらと思います。
- また、腎不全に陥ってしまった患者さんには、最適な療法選択をして安全に腎代替療法へつなげることを目指しております。
- 消化器内科では、食道より、大腸までの消化管疾患に加え、肝臓、胆のう、胆道、すい臓などの疾患の診断を行い、内科的治療を行っています。診断に用いる検査機器としては、肝臓、胆のうおよび胆道系、膵像疾患の診断には、腹部超音波検査をはじめ、常勤の放射線診断専門医とともにマルチスライスCT(64列)、3.0テスラーMRIなどの高度先進画像診断装置を駆使し、肝、胆、膵疾患の的確な診断を行っています。診断された疾患によっては、より高度な治療が必要と判断された場合、近隣の総合病院(三重大学病院をはじめ三重県立総合医療センター、市立四日市病院など)と密に連携しており、速やかな高度医療の提供に勤めています。
- なお、当科では、基本健診や特定健診などの健康診断を受け付けており、さらに上部消化管透視、肝炎ウイルスのチェックなどの検査も受け付けています。
- ※製作中
- 当院呼吸器内科は2022年4月に始まりました。市立四日市病院での長年の経験を生かして皆さんの健康管理に貢献したいと思います。
- 呼吸器疾患には、気管支炎や肺炎をはじめとした短期間で治る急性の病気のほか、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など長くつきあっていかなければならない慢性の病気もあります。どの病気であっても、咳、痰、息切れといった同じような症状で始まります。
- 当院では、①咳、痰や息切れの診断と治療 ②検診で異常を指摘された方の検査(CTや喀痰検査など) ③睡眠時無呼吸症候群の診断と治療 ④慢性の病気の診療(気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、非結核性抗酸菌症(MAC症)、間質性肺炎、肺癌、その他)などを行います。
- 気管支内視鏡など、当院ではできない検査もありますが、多くの呼吸器疾患は当院で診断と治療が可能です。さらなる検査が必要な場合は適切な病院を紹介させていただきますので、まずは当科にご相談ください。
川村 直人
認定資格
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本腎臓学会 腎臓専門医
・日本透析医学会 透析専門医髙瀬 幸次郎
認定資格
・日本肝臓学会 肝臓専門医
・日本消化器学会 消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医濱口 浩一
増田 岳一
認定資格
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本循環器学会 循環器専門医髙島 眞由美
増子 えみ
前田 尚武
- 整形外科とは、運動器官の病気・スポーツによる病気・外傷(ケガ)を治療し、健康を守る役割をはたします。運動器官とは、骨および関節・筋肉・脊椎脊髄・手足の神経および血管などをひとまとめにした呼び方です。整形外科の治療は、手術による場合や手術をしない保存的な治療も多く行われます。単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能をできるだけ元の状態に回復させることを目的とします。また、痛みを主とする疾患(神経痛・リウマチなど)の治療を行うのも整形外科の主要な仕事であります。手足や背骨・筋肉などの身体に痛みがある場合や、ケガをした時には、早い機会に整形外科専門医の正しい診察と治療を受けることをお勧めします。
- スポーツ整形外科は、スポーツ障害、外傷の治療を目的に、その病態の解明や最適な治療法を目指しています。学生、社会人、年齢、男女を問わず、スポーツ選手やスポーツを始めようとする方が、骨、関節、筋肉など運動器官の疾病で、特にスポーツに関した障害や外傷を扱う部門です。スポーツ種目は多種多様です。また、スポーツレベルや経験も多様です。治療だけでなくスポーツ障害・外傷の症状をよく理解して、適切な治療、リハビリテーションを行い、早期の現状復帰を目指します。そのため、整形外科的見地からのメディカルチェックに基づいて手術を含め、運動療法・リハビリ療法など総合的に行っております。
- 運動中に人とぶつかったり、勢いよく転んだりした場合の強い外力によって起るけがです。からだに働く力が大きく、けがの重症度も高くなりがちです。
- 局所の治療にあわせた、けが以外の部分の持久力や筋力などの機能を落とさないトレーニングが必要となります。
- けがの原因の背後に身体的な特徴や運動のくせなど身体的問題が無いことから、ケガの治癒が確実に得られ、後遺障害が少なく、筋力や可動域の回復が十分に得られれば、競技復帰も可能となることが多い外傷です。
- 主な傷害・・・ 骨折、肉離れ、脱臼、捻挫、打撲
- 一般的には比較的弱い力が運動器の同一部位に繰り返し加えられることによって起ります。針金を繰り返し曲げると折れてしまう金属疲労と同じ現象です。
- 多くの障害には誤った動作の繰り返しや姿勢など明らかな原因が見つかりますが、本人や指導者も気付かない運動方法や運動時間に問題が認められる場合もあります。
- 障害には必ず原因があること、一旦発生すると経過が長くなりやすいことなどから運動開始前後のメディカルチェックや日頃からの運動器のケアを心掛け、何よりも予防することが大切です。
- 主な障害・・・関節炎、骨膜炎、腱鞘炎、筋肉損、疲労性骨折、腰痛症、野球肘、テニス肘、水泳肩、ランナー膝、膝内障等
- 投薬・・・飲み薬、貼り薬での消炎鎮痛を行います。
- 注射・・・局所注射、ブロック注射を行います。
- 装具・・・サポーター、インソール等作成しております。特にインソールは、膝の痛み足関節足部の痛みがとれない方や、スポーツ傷害の予防にオススメします。
- 関節鏡手術
- リハビリテーション及びアスレチックリハビリテーション
- 拡散型体外衝撃波治療器
- 当院では、野球やソフトボール等投球に伴う障害を未然に防ぐため希望されたチームを対象にメディカルチェックを行っています。内容は問診、柔軟性・筋力・肘の超音波検査・投球フォーム等成長期に発生しやすい肘の障害の発見や予防法等アドバイスさせていただきます。希望されるチーム関係者様はお気軽にお問い合わせ下さい。
- 問い合わせ先:059-354-1771(代) 主体会病院 (内線)5173 総合リハビリテーションセンター メディカルチェック担当
- 関節鏡は内視鏡の一種で、関節内を覗くために使用されます。また、関節鏡で手術を行うことにより
- リハビリの早期開始による、スポーツへの復帰
- 入院期間の短縮
- 感染症のリスクを低下
- 術後の傷跡が小さく目立ちにくい
- 術後疼痛の軽減
- 適応疾患・・・膝半月板損傷、十字靱帯損傷、変形性膝関節症、膝遊離体(関節ねずみ)、肘遊離体(関節ねずみ)、変形性足関節症、遊離体、三角骨障害 等
北浦 有紀絵
認定資格
・日本整形外科学会 整形外科専門医- 2017年4月より毎週火曜日と木曜日の午前中に脳神経外科の外来診療を行っています。長い間脳神経外科診療に携わってきた経験を生かして、丁寧な診療を行うように努めています。 診療の対象としている疾患の中に慢性期の脳卒中があります。脳卒中は一度起こすと思うように手足が動かなくなったり、言葉が出なくなったりすることがありますが、このように残った症状のケアーと共に、脳卒中を再び起こさないようにすることが非常に大切です。そのためにはお薬を続けて服用する必要がありますので、治療を続けていただきたいと思います。
- そのほか対象としている疾患には脳振盪を含む頭部外傷や、手術的治療は行いませんが脳腫瘍、脊椎脊髄疾患などがあります。疾患の中には治療をしないでMRIやCTで定期的に経過をみる場合もあります。 頭を打った、頭が痛い、手足がしびれる、力が入りにくい、顔面がぴくぴくするなどの症状がありましたら、受診して頂ければと思います。
市原 薫
認定資格
・日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
画像診断 | 超音波エコー・・・ 骨、軟骨、靱帯、腱等表面の診断にすぐれ放射線の出ないので体にやさしく外来でみてその場で説明します。 |
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骨粗鬆症検査・・・ 骨がもろくなると、骨折する危険性が高くなりますので60歳以上の方には検査をオススメいたします。 | |
主な疾患 | 腰痛症、関節痛、骨粗鬆症、骨折、脱臼、捻挫、打撲 等 |
治療 | 投薬、注射、装具、関節鏡手術、リハビリテーション |