令和5年3月10日に松阪市民病院 理学療法士 守川恵助先生に講師をお招きし、「みなさんに知ってほしいCOVID-19患者のリハビリテーション」というテーマで勉強会を開催しました。今年度も新型コロナウイルス感染症予防のため、Zoom及びYou Tube後日配信にてオンライン研修を行いました。
守川先生には、COVID-19患者特有の臨床所見や身体機能の予後、退院後の後遺症、必要な評価やリハビリテーションの内容などを講義して頂き、1時間の研修会にも関わらずとても内容の濃いお話を聞くことが出来ました。
また、今回の研修会の参加者は、登録理学療法士のポイントも付与されました。今回の講演を通じて、今後の臨床現場に活かしていきたいと思います。
教育 G
令和5年2月26日に第33回三重県理学療法学会がオンラインにて開催されました。今回、理学療法士の加藤が、「当院回復期リハビリテーション病棟退院後のサービス利用に影響する因子の検討」という演題にて発表を行い、学会長賞を受賞しました。
当院の回復期リハビリテーション病棟では、患者様が退院される際に、年齢や性別、在院日数、退院時の身体機能や認知機能、退院後に利用するサービス等のデータを収集しています。今回、退院後に外来リハビリや介護保険サービスを利用される方の傾向を調べた結果、身体機能が低下した患者様や、在院日数が長い患者様ほど、退院後にサービスを利用する傾向にあることがわかりました。
今回オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、退院時のサービス調整を行うにあたり、患者様それぞれの状況等を把握することの重要性を改めて感じることができました。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 加藤優介
令和3年2月24日~25日に回復期リハビリテーション病棟協会第41回研究大会が岡山県の川崎医療福祉大学にて開催されました。今回、理学療法士の浅岡が、「目標FIMと退院時FIMとの乖離発生因子の検討」という演題にて発表を行いました。
当院では、予測式や患者の情報を基に担当療法士が退院時のFIMを設定(以下、目標FIM)しています。回復期リハビリテーション病棟では、FIMを用いて目標設定を行うことが必須です。本研究は、目標FIMと退院時FIMとの乖離を調査し、乖離発生に影響する因子について検討しました。研究結果から乖離発生因子は入院時運動FIMであることが明らかとなりました。今回の研究発表では、多くの方に聴講いただき、入院時運動FIMが低値である患者は、特に注意して予後予測を行う必要性があると知って頂ける機会になりました。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 浅岡和真
2022年7月8日~7月28日まで開催された第104回全国高等学校野球選手権三重県大会に、当院から7名の理学療法士がメディカルサポートスタッフとして感染対策に十分配慮しつつ参加しました。開会式では熱中症対策としての給水所の運営を行い、準々決勝、準決勝、決勝では試合前後の選手のコンディショニング、テーピング処置、熱中症対応を行いました。試合中の対応としては熱中症対応が最も多く、実際には軽症例が多数を占めていました。涼しい場所への移動や嘔吐に注意しながら飲水を促すこと、着衣は薄手のものにする等当たり前の対応を迅速に行うことが現場では重要であると実感しました。
当院には多くの野球選手がケガをして来院し、リハビリテーションを行っています。今大会を通して、当院に通院していた選手も試合に出場しそれぞれのチームで躍動していました。試合はたった数時間で終わってしまいますが、この日のために2年半練習やトレーニングを積んできたかと思います。そういった選手が野球に専念できるように、サポートすることも理学療法士の役割の1つです。今後もメディカルサポートスタッフとしてサポート活動を継続し、1人でも多くの選手の役に立てるよう日々努力したいと思います。
理学療法士 寺島拓海
令和4年3月13日に第5回言語聴覚学会がオンラインにて開催されました。今回、言語聴覚士の新羅が、「音声認識機能を使用し、意識して話すことができるようになった一例」という演題にて発表を行いました。
以前より構音障害に高次脳機能障害を合併している方のリハビリで難しさを感じていました。また、近年多分野でAI機器を使った取り組みが発展しています。言語療法でも機器を取り入れた効果的な訓練ができないかと考え、音声を吹き込み、文字に起こすことができる機能を使用したリハビリを実施しました。リハビリを行った結果、視覚的なフィードバックを行うことで意識して話すことが可能となりました。今回の発表を通して、様々なことを経験し、学ぶ事が出来ました。たくさんのご質問やご意見もいただき、改めて個々の患者様にあったリハビリを検討することの大切さを感じることができました。
言語聴覚士 新羅
令和4年2月21日~26日にオンラインで主体会病院リハビリテーション研究大会を開催いたしました。今回の研究大会は、研究発表はもちろんのこと、整形外科の北浦医師による特別講演や各リハビリチームの活動報告もあり、盛沢山の内容となりました。
今回は、新型コロナウイルス感染症予防のためオンラインでの開催となりましたが、コメント欄を使用し、多くの意見交換を行うことができました。スタッフ同士の交流が減少している中、オンラインで行うことで職種を越えた密な交流ができたのではないかと思います。
また、各チームの研究発表に対して投票システム「いいね!」を設けており、最優秀演題を選出しました。今回の最優秀演題は・・・老健、在宅チームの「当施設の介護・看護職員の腰痛の有無と動作評価との関連について」でした。(下記の写真は表彰式の際の様子です。)リハスタッフが介護・看護職員の介助方法を評価し、介助方法のポイントを伝えることで、職員の腰痛軽減へなげていく、このように職員の健康を保つことも専門職の役割であることを改めて感じることができる演題でした。
今回の研究大会により、スタッフの交流の機会、自己研鑽の機会を得ることができました。今後も研究活動等を通じてリハビリスタッフの能力の向上に取り組んでいきたいと思います。
研究推進グループ 言語聴覚士 新羅なつ子
*表彰式は写真の時のみマスクを外し、感染対策に留意して開催しました。
令和4年2月19日に、第44回東海スポーツ傷害研究会が開催されました。本会は、東海地区を中心に、スポーツによる外傷・障害に関わる医師・医療従事者・スポーツ関連研究者の集まる研究大会です。例年名古屋市のウィンクあいち(愛知県産業労働センター)にて開催されていますが、本年はCOVID-19の影響でwebでの開催となりました。
今回、理学療法士の南が、「COVID-19感染対策下の第21回全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)における支援と大会のレガシーについて」という演題にて発表を行いました。
2021年度は三重県内各地で三重とこわか大会が開催される予定でした。私が所属している三重県理学療法士会は、出場選手に対する応急処置やコンディショニングサポート・テーピング処置等を競技会場にて行うように、三重県から依頼を受けていました。また、選手が出場する試合の公平性を保つため、障害の程度により競技力の差が生じないようにする障害区分システムを用いて判断する「資格審査」という役割を医師・作業療法士とともに担いました。大会はCOVID-19の影響で中止となりましたが、開催5年前から準備をしてきた中から、今後に遺していくべき内容について検討した発表になります。発表を通して、より良い大会支援のための資格審査の内容について提案し、聴講者からも多くの前向きなご意見をいただくことができました。COVID-19の影響にもよりますが、次の全国障害者スポーツ大会が開催される際には、三重県とも連携しながらより良い支援に向けて取り組みを継続していきたいと思います。
理学療法士 南 圭介
令和4年2月4日~5日に、回復期リハビリテーション病棟協会第39回研究大会in東京がグランドニッコー東京台場+オンラインにて開催されました。今回、理学療法士の加藤が、「認知機能が低下した骨折患者における退院時申し送り内容に関する実態調査」という演題にて発表を行いました。
当院では、回復期リハビリテーション病棟退院後の患者様について、退院後利用するサービスの事業所などに対して申し送りを行っています。申し送りの内容としては、入院中の様子やリハビリ内容、退院時の身体機能等について紙面にて行っています。申し送りを行うことで、退院後のサービス利用をスムーズに行えるという利点があります。今回、オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、申し送りの重要性について知っていただける機会になったと思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 加藤康太
令和4年2月4日~5日に回復期リハビリテーション病棟協会第39回研究大会がオンラインにて開催されました。今回、理学療法士の浅岡が、「予測FIMと目標FIMとの乖離発生因子の検討」という演題にて発表を行いました。
当院では、予測式や患者の情報を基に担当療法士が退院時のFIMを設定(以下、目標FIM)しています。回復期リハビリテーション病棟では、FIMを用いて目標設定を行うことが必須であり、予後予測の方法として予測式(以下、予測FIM)の活用があります。本研究では、予測FIMおよび目標FIMについて退院時FIMとの乖離値を比較しました。研究結果から予測FIMだけでなく、予測FIMをもとに担当療法士が目標設定を行うことで、より精度の高い予後予測が可能となることが明らかとなりました。今回オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、予測式だけでなく療法士が介入することで精度の高い予後予測が可能となることを知って頂ける機会になったと思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 浅岡和真
令和3年8月19日~21日に第26・27回合同学術大会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会が現地・オンラインのハイブリッド開催で行われました。今回、言語聴覚士の井後が、「発症後60日を超過後回復期リハ病棟入院、COVID-19対策下での嚥下訓練で経口摂取可能となった1例」という演題にてポスター発表を行いました。
世界的なCOVID-19感染症流行により、リハビリテーション領域においてもさまざまな制限が課されるようになりました。その中でも言語聴覚士の摂食嚥下リハビリテーションは感染のリスクが高く、リハビリテーションの内容を再検討する必要がありました。こういった環境の中で良い結果を得られたことを学会という形で共有でき、また全国の病院で取り組んでいる感染症対策下でのリハビリテーションを知ることができたことは、自分にとってとても良い経験になったと思います。今後もこのような取り組みを続け、学会発表を行っていきたいと思います。
言語聴覚士 井後優斗
令和3年2月13日に第32回三重県理学療法学会がオンラインにて開催されました。今回、理学療法士の福本が、「自主練習と目標の見直しにより余暇活動が増えた症例」という演題にて発表を行いました。
介護分野のリハビリでは、入院中などの医療リハビリと比べると、個別に指導するリハビリ時間が短くなります。そのため、自主的に運動をする自主練習が大事になってきます。今回の症例は、自主練習により運動量を確保できたことで身体機能が向上し、さらに段階を踏んだリハビリ目標に変えたことで、余暇活動・趣味の再開へ繋げることができました。自主練習は動作への自信獲得へ繋がりやすいこと、実現可能な目標設定を定期的に行うことが行動変容に繋がりやすいということを改めて感じることができました。
今回、オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、他の方からの意見をいただいたことで新たな気づきもありました。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 福本そよか
令和4年2月20日に、第58回三重県透析研究会学術集会がオンラインにて開催されました。今回、理学療法士の瀬古が、「ABI正常域低値透析患者の下肢筋力低下について」という演題にて発表を行いました。
当院では、外来透析患者様を対象に、誕生月に体力評価を実施しております。本研究ではその結果を活用し、透析患者様では足関節上腕血圧比(ABI)が正常域であっても下肢筋力低下が始まっていることを示しました。これは、下肢筋力に着目した高頻度の評価と早期の運動療法介入の必要性を示唆するものです。今回オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、質問もいただきました。透析患者様の身体機能低下は、生命予後と強く関連することが報告されております。2022年度の診療報酬改定では透析患者様に対する運動指導加算も新設され、注目度が高まっている分野です。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 瀬古征志
令和4年2月3日に中部大学生命健康科学部作業療法学科 作業療法士 岡野昭夫先生を講師にお招きし、「実践的なハンドスプリントの応用法」というテーマで勉強会を開催しました。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症予防のためZoom及びYouTubeによる後日配信を用いてオンラインにて研修を行いました。オンラインで研修会を開催することで、リハビリスタッフの57名が参加可能となりました。
岡野先生には、脳卒中の上肢麻痺の方が使用する上肢装具を中心に講演していただきました。装具の作成から使用方法、上肢麻痺に対するアプローチの方法、治療効果、上肢装具の適応麻痺レベルなど、実践的な話を中心に講演をしていただき大変勉強になりました。また、その他の数多くある上肢装具・手指装具の紹介や、それぞれのメリット・デメリットについても講演していただき、患者様の体に適合した装具の重要性を感じました。今回の講演で学んだ事を実践し、患者様の生活がより良いものになるよう、日々勉強していきたいと思います。
教育G
令和3年11月10日~12月9日にリハビリテーション・ケア学会がオンラインにて開催されました。今回、作業療法士の伊藤が、「高次脳機能障害を呈した高齢者が役割を獲得して他者とつながり徘徊が軽減した一例」という演題にて発表を行いました。高齢者になっても役割を継続することで、他者と繋がり自尊感情の低下を防ぐことができると考えられます。作業療法士として、役割や他者と繋がる場所の提供を継続して実施していきたいと思いました。
また、今回のリハビリテーション・ケア学会では多職種の方が参加されており、コロナ禍においての家族指導やカンファレンスでの家族説明の機会が少なくなり、連携の難しさが問題に挙げられていました。今までの対面のようには難しいですが、オンラインを活用することで面会や家族指導が実現できることを感じました。
今回オンラインでの発表となりましたが、多職種の方と関わる機会を与えて頂き勉強になりました。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
作業療法士 伊藤真里奈
令和3年12月12日に第20回東海北陸作業療法学会がオンラインにて開催されました。今回、作業療法士の大石が、「脳卒中後の上肢麻痺に対して上肢リハビリテーション支援システムを活用した2例」という演題にて発表を行いました。
近年運動麻痺へのロボット療法の効果についての検討が多くみられますが、ロボットは高価かつ大型のため導入できる施設が限られています。当院では、鈴鹿工業高等専門学校の打田先生が開発された小型の上肢リハビリテーション支援システムの機器をお借りし、臨床で研究を行っている最中です。小型のロボットに手を置き、固定することで机上での反復運動が可能となっており、動く目標物とカーソルが合うようにロボットを動かすシステムとなっています。
このシステムは、例えば重度な麻痺事例でもモードの選択次第で反復運動が可能になるのが最大の利点ではないかと思っています。
今回オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、現在研究中の小型上肢リハビリテーション支援システムについてのことを知っていただきうれしく思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
作業療法士 大石野乃花
令和3年10月23日~24日に、日本転倒予防学会第8回学術集会がウインクあいち+オンラインにて開催されました。今回、理学療法士の加藤が、「当院回復期リハビリテーション病棟における転倒・転落アセスメントスコアシートと転倒・転落発生状況に関する実態調査」という演題にて発表を行いました。
当院では、病棟での転倒・転落を予防するため、転倒・転落アセスメントスコアシートを用いた取り組みを行っています。転倒・転落アセスメントスコアシートとは、転倒・転落リスクを点数化し、転倒・転落の危険度を評価するものです。転倒・転落アセスメントスコアシートを使用することで、転倒・転落を予測して未然に予防することができます。今回はオンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、転倒・転落アセスメントスコアシートと転倒・転落発生状況との関係性について知っていただける機会になったと思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
理学療法士 加藤康太
令和3年9月10日~11日に第55回日本作業療法学会がオンラインにて開催されました。今回、作業療法士の淺生が、「脳卒中後の上肢麻痺に対して上肢リハビリテーション支援システムを使用したシングルケーススタディ」という演題にて発表を行いました。
当院では、鈴鹿工業高等専門学校の打田先生が開発された「上肢リハビリテーション支援システム」という新たな上肢リハビリロボットの臨床研究を行っています。リハビリ用ロボットの多くは大型機器ですが、この機器は机上で使用できる小型移動ロボットという点が最大の特徴です。今回オンラインでの発表となりましたが、多くの方に聴講いただき、上肢リハビリテーション支援システムについて知っていただける機会になったと思います。今後もこのような取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
作業療法士 淺生千晶
例年11月に病院主催で秋祭りが開催されていましたが、近年は新型コロナウィルス感染症予防のため中止となっています。在宅医療福祉部では、今年11月に秋祭りの作品展のみを開催し、入院患者様、通所リハビリ利用者様、訪問リハビリ利用者様、KIDSデイサービス、こひつじ保育所からたくさんの作品を出品いただき、展示させていただきました。
作品を作る方はもちろん、それを見に行く方、様々な参加の形で楽しんでいただきました。ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
当院の理学療法士の河野が、TOKYO2020パラリンピック車いすバスケット競技の会場医療ボランティアスタッフとしての活動に参加しました。
有明アリーナ(試合会場)と東京ビッグサイト(練習会場)で、開会式前の練習期間から予選リーグ終了の時期まで、約1週間の活動を行いました。基本的な活動は、会場内の医務室や試合が行われるコートサイドで待機し、各国選手団やその他の会場内スタッフから医療サービスを求められた際に対応する事です。それ以外にも緊急時の搬送方法の確認や、連日の対応が必要な方の情報共有など、チームで長い大会期間をどうサポートしていくかを考えさせられる活動でした。今回の活動を経て、国際大会ならではの充実した医療設備、医療体制を経験する事ができました。日本選手団も男子が銀メダル獲得、女子が6位入賞と躍進し、大いに盛り上がった大会となりました。
今後、この経験を地域での競技大会医療サポート活動に生かせると感じております。
理学療法士 河野 隆真
令和3年1月29日に国立長寿医療研究センター 理学療法士の相本啓太先生を講師にお招きし、「リハビリテーション・介護分野におけるロボットの利用と最新技術」というテーマで勉強会をしていただきました。
今回は、新型コロナウイルス感染症予防のためZOOMを用いて研修会を行いました。
リハビリや介護の分野でロボットの活用が増えてくるにあたり、実際の臨床で様々なロボットを活用している相本先生から最先端の様々なロボットを紹介していただきました。
ロボットは、セラピストの課題である集中的、反復的に行うリハビリが可能であり、結果のデータ化も行える為、正確的なフィードバックが行える利点があることが分かりました。
セラピストは患者様一人一人に合わせた施術を考えることが重要であるため、患者様に施術の一つとしてリハロボットが提供できるように今後も勉強し、知識をつけていきたいと思いました。
外部講師をお招きし、様々な分野の知識、情報を勉強することで、日々のリハビリテーションに活かしていきたいと思います。
2019年6月より、四日市市内にある高等学校バレーボール部のメディカルサポート活動を行っています。
活動は週1回ほどの頻度で、平日練習の参加や大会の帯同を行っており、活動内容としてはケガをした選手への応急処置、長期的なケガを抱えている選手に対して病院受診を薦めるのか、ケガをした部位の自己管理方法や運動の指導で経過をみていくのかなどの判断、ケガの回復段階にあわせた競技復帰へ向けての運動指導等を行っています。
選手がスポーツに専念できるように、またケガの後遺症で将来の生活に支障をきたさないように、最良な支援を心掛けて、今後も継続して選手のサポートをしていきたいと思います。
理学療法士 河野 隆真加藤 優介
(足首を捻挫した選手への応急処置) |
令和2年2月2日、四日市市文化会館第1ホールにおいて、「小さな腎臓があなたの健康を守る~はじめてみよう 身近な生活習慣の見直し~」というテーマで県民公開講座が開催されました。当日はご自分やご家族が慢性腎不全に罹患されている方や、関わる方など、250名程の参加者が来場されました。県民公開講座には以前よりスタッフとして参加させていただいており、理学療法士として講演するのは今回で3回目となりました。
「自分の身体は自分が守る~つけよう!運動習慣~」と題して、運動習慣の効果、運動習慣の記録、生活機能チェックなどについてお話し、ながら体操を参加者の皆さんと行いました。熱心な方も多く、5年以上運動を継続しているという参加者もおられ、嬉しく感じました。
今後も県民の皆さんが少しでも身体のことを見直せる機会が持てるよう、運動習慣の大切さをお伝えできればと思います。
理学療法士 水谷智恵美
令和元年12月7日~8日に東京都の帝京平成大学にて第6回日本スポーツ理学療法学会学術大会が開催されました。今回、理学療法士の中村が「肘下がりに対する口頭指示が肘関節内反トルクに与える影響」という演題にてポスター発表を行いました。野球の指導現場でしばしば耳にする「肘を上げて投げなさい」という指示のみでは、逆に肘への負担が増えてしまう可能性が高いということを発表させていただきました。
当院には多くの野球選手が「肘下がり」の投球フォームにより肩や肘をケガして来院し、リハビリテーションを行なっています。「肘下がり」の原因は、身体の筋力低下や柔軟性不足、身体が上手く使えないなどさまざまであり、口頭指示だけでなくこれらの改善が不可欠です。そのため、当院では各選手の投球フォームや身体機能を細かくチェックし、競技復帰に向けて投球フォームの改善に取り組んでいます。
今後も選手のより早期で、よりパフォーマンスが高い競技復帰を達成できるよう、このような学会発表を通じて知識を蓄積していきたいと思います。
理学療法士 中村拓也
令和元年11月16日~17日に静岡県アクトシティ浜松にて第19回東海北陸作業療法学会が開催されました。作業療法士の伊藤が「重度失語症に対する作業を通した関わりが奏功した1例」、横田が「Virtual Realityによる家屋訪問の代替手段」、下野が「Virtual Realityを使用した自動車運転再開への取り組み」という演題にてポスター発表を行いました。
当院回復期病棟では、運転支援チームがあり、脳卒中後の運転再開に向けて支援を行なっています。下野の発表では、運転再開に向けた支援の一つとして実車運転の前にVirtual Realityを使用しました。VRを使用したことで、疑似体験が可能となり、実車運転のイメージが向上し、実際の運転に繋げる事ができました。VRや自動車運転に対して関心を持っている方が多く、発表後には様々な質疑や活発な意見交流が行えました。質疑応答の中では他院でも実施したいという意見も頂くことが出来ました。
今回発表を通して、自動車運転に対する関心の高さを感じ、今後もより一層自動車運転支援に取り組んでいきます。
作業療法士 下野真依伊藤容加横田美空
2019年9月28日~10月8日まで開催された第74回国民体育大会に当院から川村豪伸副院長がスポーツドクターとして帯同、福岡伸哉(理学療法士)がバドミントン、アーチェリー三重県チームのトレーナーとして帯同してきました。トレーナー活動としては大会前日の宿舎、試合前後のケアが主な内容でした。結果はバドミントン初戦敗退、アーチェリーは県勢初の男子2位、女子7位と素晴らしい結果でした。2年後の三重国体にむけて三重県から多くの視察団も訪れていました。三重国体では全ての種別で成年男女、少年、少女が出場する為トレーナーのマンパワー不足が懸念されます。今後も主体会病院が継続して選手のサポートをさせて頂きたいと思います。
(写真:試合風景) | |
(写真:ケア風景) |
令和1年9月14日(土)に、主体会病院総合リハビリテーションセンターにて、未就学児童6名とその保護者様を対象に、しっぽとり大会を開催しました。
活動開始時は、初めて出会うお友達ばかりで、緊張と不安でいっぱいの気持ちでスタートしました。
しっぽを作成するために、新聞をちぎって、丸めて、テープで貼り付けて、、、ふと、気づいたら活動の後半には、初めて出会ったお友達とも、仲良く楽しく遊ぶことが出来ました。
今回しっぽとりを通じて、「手指の巧緻動作、模倣動作、聞く姿勢、遊びのルール、自分や相手を意識する姿勢」など目的に介入させて頂きました。集団活動を通じて、周りのお友達の真似をしながら、難しいところはセラピストがお子様の特性に合わせて関わることで、全員が集団活動に参加することが出来ました。
保護者様からは、お子様の新たな一面や発見が見ることが出来て良かったという感想を頂き、大盛況で終えることが出来ました。
令和1年9月6日~8日に福岡国際会議場にて第53回日本作業療法学会が開催されました。今回、作業療法士の服部が「外来透析患者に透析中の認知課題を実施した一例」という演題にて発表を行いました。
当院では、外来透析患者様に対して透析中にiPadを使用して認知課題を実施しています。MCI(軽度認知障害)から認知症への移行率は1年間で10%、5年間で40%と報告されています。高齢化に伴い認知症高齢者は増加傾向で、認知機能低下は日常生活において様々な活動を困難にすると言われています。その為、早期に評価・介入を実施しています。
今回、認知課題の良好な結果を発表出来る良い機会を頂きました。今後も現在の取り組み、学会発表を継続していきたいと思います。
作業療法士 服部真里奈
主体会病院総合リハビリテーションセンターでは、リハビリ中の転倒や意識消失などの事態に備え、毎年KTT(緊急時対応トレーニング)を実施しています。今年も、8月9日と16日の2日間に渡り、リハビリテーションセンターのスタッフ全員を対象にKTTを行いました。
当院のKTTは、患者役、リハビリスタッフ役、看護師役、医師役、観察役と、参加者それぞれに役割を振り分け、日頃のリハビリ室での訓練場面を再現し、実際の状況に近い形式で行うことが特徴です。対応に要した時間を計測し、終了後は良かった点・悪かった点について参加者全員で振り返りを行い、不測の事態に対し迅速かつ的確な対応ができるよう努めています。
当院には様々な疾患を抱えた患者様がいらっしゃいます。すべての方に安心してリハビリを受けて頂けるよう、今後もこのような取り組みを継続していきたいと思います。
主体会病院総合リハビリテーションセンター リスク管理グループ